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消費者に向けた情報発信②WEBサイト編~サステナビリティ・ブランディング【Weekly News#28】

おはようございます!
フォワード(現:バイウィル)でインターンをしている海野です。
今週のWeekly Newsもよろしくお願いします!

「消費者に向けた情報発信」の振り返り
&サステナビリティWEBサイトについて

先週に引き続き、今週も「消費者に向けた情報発信」をテーマにサステナビリティ・ブランディング【Weekly News】をお届けします。

前回は、一般消費者に対する情報発信の手段の1つとして、企業のサステナビリティについての取り組みや姿勢を伝えるムービーをご紹介しました。
今回は、同じく一般消費者への発信に効果的な手段として、「サステナビリティWEBサイト」を取り上げます!

前回の記事はこちらです↓

前回の振り返り

  • サステナビリティ・ブランディング成功のためには、一般消費者に向けた情報発信(攻めの発信)が必要

  • 攻めの発信には、「商品・サービスへの落とし込み」と「広告・PR」がある。

  • 「広告・PR」には2つのレベルがあり、双方をうまく活用することが大事。

  • レベル1は、企業が自ら行う発信(オウンドメディア・ペイドメディア)を指し、内容やタイミングを自由にコントロールできるという特徴がある。

  • レベル2は、他者のメディアやSNSを通じた発信を指し、高い拡散力が期待できるが、注目を集める取り組みを行った時にしか機能しないという特徴がある。

サステナビリティサイトについて

ブランディングに効果的なサステナビリティサイトとはどのようなものでしょうか?

近年は、企業のサステナビリティへの姿勢が問われるようになり、すでに多くの企業がコーポレートサイトに「サステナビリティ」という名前のページを作成しています。

しかし、コーポレートサイトの「サステナビリティ」ページの多くは、投資家が知りたいことに応える目的で作られており、一般の消費者が見たとしても、「いろいろ取り組んでいることは分かるが、結局よく分からない・・」となってしまうでしょう。
そのため、対消費者・生活者向けのブランディングという観点では、あまり効果的なコンテンツとは言えません。

WEBサイトをブランディングに効果的に活用するためには、投資家向けのものとは別に、消費者に向けたWEBサイトを作る必要があります!
消費者向けのサイトは、ただ必要な情報を掲載するだけではなく、見た人から「この会社は、こうして社会に良い取り組みをしているのか!素敵だ!」と思われるような工夫をすることが必要です。

消費者向けのサイトは、扱う情報については基本的に投資家向けのサイトと同じですが、情報量や表現を工夫することが重要です。

例えば、次のような点を工夫します。

  1. キャッチーさ
    「サステナビリティ」ということを直接的にアピールするのではなく、消費者の興味・関心のフックを作ることが重要です。例えば、サイトタイトルを工夫したり、キャラクターや有名人のアンバサダーを起用したりすることが考えられます。

  2. 難易度の調整
    消費者向けのサイトでは、全ての情報を伝える必要はありません。消費者の理解のしやすさを重視して、情報の絞り込みやストーリー化などを行います。

  3. 導線の設計
    自ら企業のサステナビリティサイトに訪れる一般消費者は少ないと考えられます。SNSやニュースリリースなど、消費者がサステナビリティサイトに訪れるきっかけを作っておくことが重要です。

消費者向けのサステナビリティサイト 事例紹介

それでは、一般の消費者が興味を持ちやすく、企業のサステナビリティについて理解深めやすい工夫の施されているサステナビリティサイトをご紹介します!

トップバリュ 「サステナブルシフト」

【注目ポイント】
一般的なコーポレートサイトに比べて、文字が大きく、カラフルで、親しみやすい印象を受けます。

また、こちらのサイトでは、トップバリュのサステナブルな特徴のある商品を、「キッチンアイテム」、「外出アイテム」などのように、実際の生活シーンごとにまとめて紹介しています。

投資家向けのサステナビリティページでは、社会課題を切り口にまとめられることが多いですが、このサイトのように、利用シーンを切り口にすると、「消費者にどのように関係するのか」がイメージしやすいように感じました。

JFEホールディングス株式会社 「サス鉄ナブル!」

【注目ポイント】
こちらは、JFEホールディングスの企業CMに合わせて作られた特設サイトです。サイト内では、CMでも起用されていたお笑い芸人のサンドウィッチマンさんの会話が繰り広げられており、会話を読んでいると自然とJFEやJFEが中心事業として製造している、鉄のサステナブルな特徴について知ることが出来るような仕組みになっています。

また、CMと連動したサイトが公開されていることによって、CMで興味を持った人にさらに詳しく知ってもらうことができ、逆に言うと、CMによって特設サイトに人を呼び込むことができます。CMと特設サイトを組み合わせることで、より効果的な情報発信になると考えられます!

(参照)
JFEホールディングス株式会社 2023年1月24日プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000113712.html

株式会社ユニクロ 「THE POWER OF CLOTHING」

【注目ポイント】
こちらのサイトでは、ドラえもんや有名人がアンバサダーに起用されており、消費者が興味を持つきっかけになると考えられます。

また、サイト内では、「みんなの」サステナモード、「あなたも」JOINなど、サイトを閲覧している消費者を巻き込むような表現が多く、トップページにも、消費者が参加できるような取り組みが多くピックアップコンテンツとして紹介されています。このようなコンテンツを扱うことができるのも、消費者向けのサイトの特徴であるといえるでしょう。


今週は、「消費者に対する情報発信」について振り返り、サステナビリティについてのWEBサイトを公開している企業をご紹介しました。

サステナビリティ・ブランディングを効果的に行うためには、消費者に対して自社の姿勢や取り組みを発信していくことが必要です。「自社のサステナビリティへの姿勢が消費者に伝わっていない・・」、「ブランディングにつながらない・・」とお悩みの方は、「消費者から興味を持たれ、理解されやすい情報発信が行えているのか?」ということから改めて考えてみてはいかがでしょうか!


その他の、サステナビリティ・ブランディング【Weekly News】はこちらからご覧いただけます。

今週も最後までご覧いただきありがとうございました!
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