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消費者に向けた情報発信①動画編~サステナビリティ・ブランディング【Weekly News#27】

こんにちは!
フォワード(現:バイウィル)でインターンをしている海野です。
今週のWeekly Newsもよろしくお願いします!

サステナビリティ・ブランディングにおける情報発信についてまとめます!

今週は、「消費者に向けた情報発信」をテーマにサステナビリティ・ブランディング【Weekly News】をお届けします。

ブランディングを効果的に行うためには、社外への情報発信を適切に行うことが重要です。とはいえ、情報発信の手段は様々あり、「消費者に対してどのような手段を使った発信をするべきだろうか・・?」と悩む方は多くいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回の記事では、サステナビリティ・ブランディングの情報発信の在り方についてまとめ、後半には情報発信の手段の1つであるサステナビリティムービーの事例をご紹介します!

サステナビリティ・ブランディングに必要な「攻めの発信」

まず、サステナビリティについての情報発信は、「攻めの発信」「守りの発信」という2つの種類に分けられます。

「守りの発信」とは、法令や規制対応、ESG投資への対応など、企業としてのリスクを回避するための発信活動のことで、統合報告書やサステナビリティ・レポートなどがこれにあたります。こういった情報発信は、企業活動をする上で欠かせないものとして、すでに多くの企業が対応しています。

これに対して、「攻めの発信」とは、事業機会の獲得を目的とした発信活動のことで、商品・サービスや広告・PRを通じて行われるものを指します!
「守りの発信」は、投資家や取引先など向けて行うのに対して、「攻めの発信」は一般の消費者に向けて行います。

サステナビリティ・ブランディングを効果的に行い、消費者から選ばれる企業になるためには、サステナビリティへの姿勢や取り組みを消費者に伝えていくことが不可欠です。

広告・PRの2つのレベルについて

サステナビリティ・ブランディングにおける、広告・PRなどによる情報発信には2つのレベルがあります。

まず、レベル1にあたるのは、サステナビリティへの姿勢や取り組みをオウンドメディアやペイドメディアによって自ら発信することです。オウンドメディアやペイドメディアは、その内容やタイミングを自分たちでコントロールすることができるため、取り組みの規模や種類に関わらず、伝えたいことをいつでも発信することができます

そして、レベル2にあたるのが、パーパスやサステナビリティ方針に基づいて行った取り組みがメディアや他者のSNS等を介して発信・拡散されることです。他者を巻き込んだ発信になるため、拡散力が高く、より効果的な発信ですが、こちらは話題性のあるトピックが生み出せたときにしか起こり得ず、いつでもできるものではありません。

そのため、消費者に向けた情報発信を効果的に行うためには、まずレベル1の発信を確実に行い、その上で取り組みを企画するときにレベル2につながる工夫をするということになります!

サステナビリティムービー 事例紹介

ムービーは、第1段階において、企業のサスティナビリティ方針や取り組みをストレートに発信するために効果的です。サステナビリティという概念は抽象的でイメージが難しいテーマなので、ムービーで視覚化させることによって、顧客が抱くイメージと企業側の伝えたいイメージを一致させるという効果も期待できます。

それでは、実際に企業が公開しているサステナビリティムービーの例をご紹介します。

事例① MUFG 
「サステナブルしちゃう日。~ Sustainable Moments」

三菱UFJフィナンシャル・グループ(以下MUFG)は、「世界が進むチカラになる」というパーパスを掲げており、社会やお客様の課題に寄り添いながら共に活動を行うことで、世の中のチカラになることができると考えているそうです。このようなMUFGのサステナビリティに対する姿勢や、実際にどのように社会に貢献しているのかということが伝わる動画になっています。

そして、この動画には、より多くの人にMUFGのサステナブルな取り組みを理解してもらうためのさまざまな工夫が凝らされています。

例えば、共にサステナブルな社会の実現に向けて取り組みを行っている4社の協力を受け、生活者の身近なシチュエーションにある”サステナブル”を紹介しています。また、ピクトグラムアニメーションを使い、生活者の何気ないサステナブルな行動とMUFGの活動を同じピクトグラムの世界で書くことで、少し難しいMUFG のサステナブルアクションにも親近感を感じてられるような工夫がなされています。

(参照)
株式会社三菱UFJフィナンシャル・グループ2022/12/21プレスリリースhttps://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000032.000079050.html

事例② FCNT株式会社 arrows ブランドムービー

FCNT株式会社は、スマートフォンブランド「arrows」を人・社会・地球環境を大切にするエシカルライフをリードしていくブランドにリニューアルし、将来的に、エシカル関心層を拡大することで“サステナブルな社会”の実現を目指していくそうです。

ブランドリニューアルに伴って作成されたブランドムービーでは、新しい「arrows」の世界観が表現され、一人ひとりの日常を一歩進んだエシカルなライフスタイルへと変えていくことが表されているとのことです。

事例③ 東急不動産 環境先進CM 「どこよりも早く」篇

こちらの動画はCMとして2023年1月1日から放映されているもので、環境問題に関心の高い女優の二階堂ふみさんが起用されています。

東急不動産が保有する施設を再生可能エネルギーで動かす姿や風力発電などでグリーンなエネルギーを生み出す姿を表現することで、「東急不動産は、環境先進で未来を拓く。」というイメージを伝えていくとのことです。

■TVCMに込めた思い
二階堂さんが歩く後ろには、緑の道が生い茂ります。この緑の道は、当社がいち早く環境に配慮し、歩みを進めてきた姿を表現しています。そして二階堂さんが歩く場所は、当社保有施設の「リエネ銭函風力発電所」がある、北海道小樽市。再生可能エネルギーを自社で発電し、グリーンの力で保有施設を動かしている「発電するデベロッパー」である当社の様子を描写しています。
風を切り、「進もう、どこよりも早く」の言葉で歩き出す二階堂さんは、これからも環境先進で未来を切り拓く当社の姿を表現しています。

(PR TIMES 東急不動産株式会社 22/12/27 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000006953.html)

(参照) 東急不動産株式会社 22/12/27 プレスリリース
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000097.000006953.html


今週は、「消費者に対する情報発信」についてまとめ、サステナビリティについてのムービーを公開している企業をご紹介しました。

サステナビリティ・ブランディングを効果的に行うためには、消費者に対して自社の姿勢や取り組みを発信していくことが必要です。「自社のサステナビリティへの姿勢が消費者に伝わっていない・・」、「ブランディングにつながらない・・」とお悩みの方は、「消費者から興味を持たれ、理解されやすい情報発信が行えているのか?」ということから改めて考えてみてはいかがでしょうか!


その他の、サステナビリティ・ブランディング【Weekly News】はこちらからご覧いただけます。

今週も最後までご覧いただきありがとうございました!
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