2022年パーパスを策定した企業、掲げただけで終わりじゃない、その後の展開にも注目~サステナビリティ・ブランディング【Weekly News#16】
今年パーパスを策定した企業に注目!その後の動きは?
こんにちは!
マーケティング担当です。
ここ数年で、新たに「パーパス」を掲げる企業が増えてきています。
パーパスは、策定したら掲げて終わりではなく、その先が重要です。策定されたパーパスは、その後、会社の姿勢を示すものとしてどのような展開がなされているのでしょうか?今週のWeekly Newsで注目します!
カンロ株式会社
【策定したパーパス(2022年2月)】
▶Sweeten the Future ~心がひとつぶ、大きくなる。~
カンロは、企業の価値創造、ESG経営、事業業域の拡大を重点戦略とした2030年の企業ビジョン「KanroVision2030」を掲げています。その「KanroVision2030」を基点とし、パーパスを策定しました。
糖の力を引き出す事に挑み続けてきたカンロが、これまで培ってきた技術をさらに進化させることで、 「心がひとつぶ大きくなる」瞬間を積み重ねていきたい。そうすることで、人と社会の持続可能な未来に貢献していくという思いをパーパスに込めたということです。
【中期経営計画2024を発表】
カンロでは、パーパス策定と連動させる形で中期経営計画を発表。「KanroVision2030」を実現させるために、パーパスに基づいた新たな事業を起こしていくということです。
【企業理念体系やコーポレートロゴマークなどを変更】
企業理念体系も新しくなりました。パーパス→それをどうやって実現させるかを表した「HOW」=クレド(行動指針)という構成になっています。
また、これまでコーポレートメッセージを記していたという企業ロゴも、策定したパーパスを載せたデザインに変更したということです。
パナソニックコネクト
【策定したパーパス(2022年4月)】
▶現場から 社会を動かし 未来へつなぐ
2022年4月、パナソニックグループの持株会社制への移行にともなって、新しく設立されたのが「パナソニックコネクト株式会社」。掲げているのは、『現場から 社会を動かし 未来へつなぐ』というパーパスです。
このパーパスには、サプライチェーン・公共サービス・生活インフラ・エンターテインメントのそれぞれの「現場」をイノベートすることで、人と自然が共存できる豊かな社会・地球の「サステナビリティ」と、一人ひとりが生きがいを感じ、安心安全で幸せに暮らすことができる「ウェルビーイング」を実現していくという想いを込めているということです。
【パーパスを表現したCMを公開】
パナソニックコネクトは、パーパスを表現するCMを作成しています。お店の「現場」から始まる、人とAI・テクノロジーの融合が起こすポジティブな連鎖を斬新な方法で表現。サプライチェーン全体の自律化で叶えられる未来を伝えているということです。
【特設サイトも開設】
また、パナソニックコネクトが込めたパーパスへの思いや、姿勢などは以下スペシャルサイトにて、知ることができます。ものづくりの最前線で培ってきた知見を活かし、さまざまなイノベーションを現場から起こしていくといいう強い姿勢を感じることができるのではないでしょうか。
パイロットグループ
【策定したパーパス(2022年3月)】
▶人と創造力をつなぐ。
100年以上にわたって「書く」ことを支えてきたパイロットグループがこれからも変わらないその価値に加え、「書く」という枠を超えて、さまざまな領域で人の創造力を支えるという決意を込めているということです。
【パーパスムービーを制作、展開】
パイロットグループでも、パーパスを表現したムービーを制作しています。パイロットグループは、ペンやマーカーなど、書く道具を作っているだけの会社ではなく、「人」がもつ豊かな創造力を形にできるかけがえのない企業であるということや、強い存在意義を感じさせられます。今後の事業に注目してみたくなる動画になっています。
株式会社学情
【策定したパーパス(2022年4月)】
▶つくるのは、未来の選択肢
大手総合就職・転職情報会社の株式会社学情は、2022年期を第二創業期と位置づけ、これまで大切にしてきた価値観や、期待されていることは何かを改めて言語化するため、パーパスを策定しました。
このパーパスには、働き手も主体的にキャリアを形成していくことが求められる時代に若い世代に1つでも多く選択肢を示すことで、これからを担う世代や企業、社会の未来に貢献していきたいという想いが込められているということです。
【コーポレートビジュアルを変更】
学情では、策定したパーパスを具現化したという、新しいコーポレートビジュアルを発表しました。様々な可能性にあふれ、多様な個性を持つ若い世代の「未来の選択肢」を人物と職業のアイコンで表現しているということです。
パーパスを起点に、「会社の姿勢」を知ってもらうための努力をしている
今週のWeekly Newsでは、4つの企業のパーパスと、そのあとの動きに注目してみました。策定の過程では、多くの議論や検討が行われているはずですが、最終的に掲げられた言葉のみを見ると、端的(抽象的)すぎて、企業の姿勢や方針までをつかみ取ることが難しい面もあります。
その部分を、動画やコーポレートサイトなどの視覚的な表現でわかりやすく訴え、消費者に知ってもらうための努力や、工夫をする企業の思いを感じることができました。
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今週も最後までご覧いただき、ありがとうございました!