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CO2削減1億トンに関わる会社へ ~2024年の振り返りと2025年の抱負~

株式会社バイウィル、代表取締役社長の下村です。
皆さま、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。


「バイウィル」本格始動。2024年を振り返って

2023年4月にバイウィルとして始動してから、早くも1年半以上もの月日が流れました。2023年にまいた種が芽を出しはじめたとも言える2024年。
とてもありがたいことに、パートナーの皆さまのお力を借りて、全国各地で脱炭素に向けた取り組みを前進させることができました。

そこで、様々な数字を使い、バイウィルの2024年を振り返ります!

『82』: 連携パートナー

2023年は31件だった連携パートナーは、2024年末には82件まで増加。金融機関52件、21自治体、その他の事業会社9社の皆さまと連携させていただき、全国のJ-クレジット創出元・需要家の方々にお会いすることができています。
本当にありがとうございます。

『1580』: パートナーからの顧客紹介

上記のパートナーの方々からご紹介いただいたお客さまは、1580件にも上ります。うち、2024年にご紹介いただいたのは、1280件以上。多くは、林業者様やコメ農家様、省エネに取り組む中小企業様など、創出元となる方々です。

その中からご契約を決断いただいたお客さまも、一昨年よりも大幅に増加。2023年にご契約したプロジェクトによる創出見込みトン数(単年)は35,800t-CO2でしたが、2024年では20万t-CO2を超え、前年比606%という結果になりました。

対応に当たるチームのメンバーも増強し、J-クレジット制度へのプロジェクト登録手続きを進めています。

『14』: 登録済のJ-クレジットプロジェクト

2023年9月に初めて登録できたのが、太陽光発電設備の導入によるプロジェクト、通称「そらいろラボ」。2024年は、J-クレジット事務局による認証委員会ごとに登録数を増やし、14件となりました。

そのほか、登録に向けて動いているプロジェクトも数多くあり、2025年も加速度的に拡大する見込みです。

『86』: 1年間のプレスリリース

2024年は、月平均7本を超えるプレスリリースを出すことができました。
そのほとんどが、パートナーの皆さまとの連携開始、自治体や森林組合の方々との連携協定、お客さまとのJ-クレジット創出に向けた契約締結をお知らせするものです。
皆さまに支えられてこその結果ですが、その結果が生まれるまでに、多くの行動をしてくれたメンバーの皆さんにも心から感謝しています。

また、メディアへの掲載も、この1年で170件もの数になりました。カーボンクレジットそのものや弊社の取り組みに関心をお持ちいただけて、本当にありがたいです。

行動が増えれば増えるほど、実感した課題も

上記のように、大変ありがたい結果を残せた2024年でしたが、積極的に行動し、多くの方とお話するなかで、より強く認識した課題もありました。

「脱炭素」が、まだまだ客観的かつ他人事ではないか?

気候変動を嫌でも感じる、夏の暑さや災害の多さ。「脱炭素」がより身近に、そして、喫緊の課題として扱われることが増えました。
ですが、「国が○○しないと脱炭素は進まない」というような意見が多く、どうも他人事と捉えられている気がしてならないのです。

そんななか、私はある人から、『2024年が一番涼しい夏にならないといいですね』と言われてハッとしました。

バイウィルが取り扱っている「J-クレジット」。2030年の認証量(累積)の目標は、1500万t-CO2とされています(*1)。現時点で達成できる見込みのある、現実的な数字です。

一方、日本の温室効果ガス排出量は、約10億8,500万t-CO2です(*2)。つまり、どれだけJ-クレジット創出を頑張っても、日本が排出する温室効果ガスに対して、ごくわずかなのです。

私たちがどれだけやり切ったとしても、全然足りない。少しの足しにしかならない。2024年を一番涼しい夏にしないように、2025年は行動の範囲を広げる決意をしました。

*1:J-クレジット制度事務局「J-クレジット制度について(データ集)
*2:環境省「2022年度の我が国の温室効果ガス排出・吸収量について

今後の目標と、2025年の抱負

日本全体のCO2排出量の約1割、1億トンのCO2削減に関わる会社になる

中長期的な目標として、「バイウィルが関与するCO2削減量を、”1億t-CO2”にする」と決めました。
まずは日本で1億t-CO2の削減に関わる。それができたら、将来的には、世界でCO2削減をけん引できる存在になろうと考えています。

ですが、これはとても高い目標ですし、J-クレジットなどの環境価値創出・流通を主な事業とするバイウィルだけでは、達成が難しいのは言うまでもありません。
また、1億t-CO2という膨大な温室効果ガスを削減するためには、それぞれの削減努力はもちろんのこと、大気中や海洋中から吸収除去する技術が必要不可欠です。

そのため、2025年以降はCO2吸収除去の技術をもつ他企業とも連携し、私たちの環境価値に関するノウハウを掛けあわせることで、この目標にチャレンジしていきます。

クレジットを創る会社から、脱炭素をリアルに進める会社へ

バイウィルでは毎年、「今年の一文字」を年始に決めています。
2023年は「創」。2024年は「挑」。そして、2025年は「」としました。

これを弊社では、「カン」ではなく、「まっとう」と読むことにします。「完う(全う)」とは、完全に成し遂げること、完全に果たすことです。

バイウィルになって早くも3年目。
2025年は、今期掲げた目標を「遂」する。当初から考えてきたビジネスを「成」させる。社員の皆さんが年末まで健康に「走」する。そして、全員でこの一年、「全燃焼」する。
これまで挑み、創ろうとしてきたものを形にする年とします。

日本の脱炭素をリアルに進める会社へ。大きな進歩を遂げられるよう、本年も全速力で取り組みを進めてまいります。

2025年も、バイウィルをどうぞよろしくお願いいたします。



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