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選ばれる理由がある!「サステナブルならではの良さ」がある商品を紹介します~サステナビリティ・ブランディング【Weekly News#23】

こんにちは。
フォワード(現:バイウィル)でインターンをしている海野です。
今週のWeekly Newsもよろしくお願いします!


消費者に選ばれるサステナブルな商品のポイントについて考えました!

今週は「消費者にとってのメリット」をテーマにサステナビリティ・ブランディング【Weekly News】をお届けします。
近年は、企業のサステナビリティの重要性についての認知が高まり、サステナブルな商品やサービスを提供する企業が増えてきたように思います。

ですが、世間のサステナビリティへの関心は高まってきている一方で、消費者の中には、「サステナビリティにはあまり関心がない・・」、「サステナブルだからといってその商品やサービスを選びたいとは思わない・・」といった考えを持つ人も少なくはないように思います。

「既存の商品」と「既存のものをサステナブルにアップデートした商品」があると想定してください。
消費者に伝わる2つの商品の違いが「サステナブルかどうか」だけである場合、サステナビリティへの関心が高い消費者はメリットを感じますが、それ以外の消費者には、「変化を感じない」、「既存の商品のままの方が良い」と思われるかもしれません。

これから企業としてサステナビリティを推進していくのであれば、より多くの消費者にメリットを感じてもらえる、喜んでもらえるということを目指して取り組みを進めていきたいですよね!
そこで今回は、サステナビリティに関心が高い人からも、そうでない人からも選ばれる商品やサービスとはどのようなものかということを考えてみます!

サステナビリティ・ブランディングにおける「価値創出」

サステナビリティへの関心が低い消費者からも選ばれる商品・サービスには、「サステナブル+αの価値」が必要です。
例えば、+αの価値としては、身体に良い・値段が安い・使い心地が良い・自分らしい、などが考えられます。

今回は、サステナブルであり、「おいしい」「健康に良い」という消費者にとっての価値も提供している事例として、株式会社Mizkan Holdingsのブランド「ZENB(ゼンブ)」に注目しました!

株式会社Mizkan Holdings「ZENB(ゼンブ)」

ZENBは、植物を可能な限りまるごと使った食で、おいしくてカラダにいい、人と社会と地球の健康に貢献する、未来に向けたウェルビーイングな食生活を提案するブランドです。野菜や豆、穀物といった植物のおいしさと栄養を、可能な限りぜんぶ閉じ込めました。動物性原料や添加物に頼らない味づくりで、素材そのもののおいしさを活かしています。まるごと野菜とオリーブオイルだけで作った「ZENBペースト」、まるごと野菜にナッツや果汁を加えた「ZENBスティック」、食物繊維と植物性たんぱく質が豊富な黄えんどう豆100%の新主食「ZENBヌードル」「ZENBマメロニ」「ZENBミール」などを販売しています。

(引用元:PR TIMES 株式会社Mizkan Holdings 2022/10/27プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000199.000065533.html

「ZENB」の商品の特徴は、食材を可能な限り全て活用しているということです。
それによって、消費者には、「おいしい」「カラダに良い」というメリットが生まれています。
それと同時に、できる限りムダをなくして素材を活用するということによって「環境負荷の軽減」という地球への貢献も実現しています。

例えば、「ZENB」ブランドの商品「ZENB ヌードル」については、発売された際のプレスリリースで次のような特徴が紹介されています。

1.うす皮までまるごと黄えんどう豆100%の新しいおいしさの麺
2.高たんぱく、高食物繊維、パスタやごはんよりも糖質30%オフ
3.使い方はいつもの乾麺と一緒。さまざまな麺メニューで楽しめます。

(引用元:PR TIMES 株式会社Mizkan Holdings 2022/9/30プレスリリースより
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000065533.html)

実際に、公式サイトには、消費者からの「糖質オフなのにおいしい」という口コミが寄せられています。
関連商品の発売や飲食店とのコラボ、ZENBヌードルを使った期間限定のラーメン店の出店などの様々な展開が見られ、人気の商品であることが伺えます!

そして、ブランドサイト内では、上記の特徴の他に、この商品のサステナブルな特徴についても触れられていました。

世界の人口が増加の一途を辿ることから、未来の食糧不足が懸念されている昨今。現在の食生活は食肉が多くを占めることから、今後の供給量に限界があると考えられています。
そこで、代替肉としてスポットが当たっているのが植物の中でも豆類。
タンパク質含有量が多いだけでなく、水資源の有効利用の観点からも環境負荷が少ない優秀な食材とされています。畜産には大量の水が必要になること、飼育中に出る排泄物は河川を汚し、水質汚染の原因になることなどがその主な理由です。また、黄えんどう豆などの豆類の栽培には環境汚染につながる窒素系肥料が不要のため、環境負荷の軽減にもつながります。
まさに、黄えんどう豆などの豆類は次世代のサステナブルな食材。豆類の生産量を増やすことで、地球環境にもやさしいと考えられています。

(ZENBサイト 黄色エンドウ豆とは 2022/12/9アクセス
https://zenb.jp/pages/yellowpea

【考察】

上記のように、「ZENB ヌードル」には、「サステナブルである」という特徴はありますが、この商品が消費者から選ばれている主な理由は、「おいしく、健康的」だということだと思います。

そしてこの商品の「おいしい」・「カラダに良い」というメリットは、この商品が、食材をできる限りまるごと使っていることや、豆類を素材にしているからこそ生まれたものです。
この商品を食べることで、消費者はサステナブルな食の良さを体感することができるともいえるでしょう。

このように、サステナブルである(=食材を全て活用する、環境負荷の少ない食材を使用するなど)だけでなく、サステナブルな特徴を持つ商品ならではの良さ(=おいしい、カラダに良いなど)も提供できるということが、消費者から選ばれ、サステナビリティにも自社事業にも貢献できる商品の特徴といえるのではないでしょうか。

サステナブルな商品・サービスを考えるときには、「自社で提供できるサステナブルな体験が、消費者にとってどのようなメリットをもたらすのか」ということを考え、「商品・サービスの特徴の中でも、消費者が選びたくなる特徴を発信すること」を意識することが大切だと思いました!

その他の、サステナビリティ・ブランディング【Weekly News】はこちらからご覧いただけます。

今週も最後までご覧いただきありがとうございました!
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