「○○プロジェクト」で継続&進化する取り組み~サステナビリティ・ブランディング【Weekly News#24】
おはようございます!
フォワード(現:バイウィル)でインターンをしている海野です。
今週もよろしくお願いします!
向き合う社会課題を具体的に設定し、継続的に施策を行う、サステナビリティの取り組み
今週は、「プロジェクト形式で行う取り組み」というテーマでサステナビリティ・ブランディング【Weekly News】をお届けします。
ブランディングに効果的なサステナビリティの取り組みの在り方として、「プロジェクト」について検討してみたいと思います!
ここでは次のような特徴のものをプロジェクト形式のサステナビリティの取り組みとして定義します。
向き合う社会課題を具体的に設定していること。
個々の施策を束ねるプロジェクト名があること。
設定した社会課題解決に資する施策を継続して行っていること。
例としては、株式会社ドールが行っている、廃棄バナナ削減を目指した「『もったいないバナナ』プロジェクト」が挙げられます。
このようなプロジェクト形式の取り組みには次の2つのメリットがあると考えます。
本質的な課題解決につながること。
向き合う社会課題を具体的に定めることにより、取り組みを行うことをゴールとして捉えるのではなく、目標達成のための手段として捉えられるようになり、「課題解決に資するかどうか」という意識で企画を考えることができます。
また、単発ではなく継続して行うことで、上記のような意識のもと、これまでの取り組みを改善したり、効果のあった取り組みの規模を大きくしたりすることができ、より効果的な取り組みを行えるようになります!認知を得やすくなること。
継続して取り組みを行い、プロジェクト名やロゴなどが繰り返し見られることによって、消費者やメディア、他企業・団体から認知されやすくなるというメリットが考えられます!
複数の取り組みを同じプロジェクト名で行うことによって、1つの取り組みをきっかけに他の取り組みが認知されるということもあるでしょう。
また、プロジェクトの方針に賛同する他企業・団体からの認知を得ることによって、共同の取り組みに発展することも期待できます。
株式会社ドール 『もったいないバナナ』プロジェクト
プロジェクト形式でサステナビリティの取り組みを成功させている例として、株式会社ドールの「『もったいないバナナ』プロジェクト」について考えてみたいと思います!
ドールは、「明るい未来のために、ドールが守る約束」のうちの1つに「フルーツの埋め立て廃棄ゼロ」を掲げています。
そのための取り組みのうち、「廃棄バナナの削減」というテーマのもと、2021年から継続して行われているのが「『もったいないバナナ』プロジェクト」です!
このプロジェクトの注目すべき点としては、多くの企業からの賛同を得て、共同の取り組みを行っているということが挙げられます。
プロジェクトの第一弾として、この取り組みに賛同したバナナジューススタンドへの「もったいないバナナ」の提供が始まりました。
その後、自社商品への展開はもちろん、賛同した多くの他社の商品に「もったいないバナナ」が活用されています!
株式会社ドール 「BANANA Dole Dippers」
DEAN&DELUCA 「ストロベリーバナナジュース」「ジューシーバナナマフィン」
株式会社ファミリーマート 「果肉入りバナナミルク」
上記以外にも様々な商品が展開されているので、気になる方はぜひ調べてみてください!
このように様々な商品に活用されることによって、消費者がもったいないバナナを使用する商品を手に取って、「もったいないバナナ」やドールについて意識する機会が増え、「無駄なくバナナを活用する会社⇔ドール」という印象を与える効果が期待できます。
また、『もったいないバナナ』プロジェクトの特設サイト内では「現在のもったいないバナナ救出数」が表示されるなど、継続して行っている取り組みが課題解決のためにどれほど成果を出しているのかということが分かるようになっています。
より本質的な課題解決を目指せるだけでなく、この取り組みに興味を持った消費者に納得感を与えることができる工夫だと思いました。
2022年4月からは、『もったいないバナナ』プロジェクトから範囲を拡大させた『もったいないフルーツ』プロジェクトが始まり、ファミリーマートとDEAN&DELUCAからそれぞれコラボ商品が発売されていることなどから、「『もったいないバナナ』プロジェクト」が効果的な取り組みであったことが伺えます!
「廃棄バナナの削減」という具体的な社会課題を設定し、向き合う課題が伝わりやすい「もったいないバナナ」というプロジェクト名のもと、継続して取り組みを行っていることが、ドールの貢献が消費者に分かりやすく伝わる秘訣なのではないかと思いました。
今回のWeekly Newsでは、株式会社ドールの事例を通じて、「プロジェクト形式で行うサステナビリティの取り組み」について検討しました。
具体的な社会課題を設定し、継続して施策を行うことによって、企業としての社会課題への貢献度が伝わりやすく、消費者からの認知も得やすい取り組みとなるのではないでしょうか!
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今週も最後までご覧いただきありがとうございました!