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サステナビリティ・ブランディング【Weekly News#9】

はじめに

おはようございます!
マーケティング担当です。

あと数日勤務をすれば夏休み!という方も多いでしょうか。スッキリとした気持ちでお休みを迎えられるよう、1日1日しっかり頑張っていきたいですね。

今週は、イングランド最高のリーグ、プレミアリーグで活躍するサッカーチームのサステナビリティSDGsな商品をモットーとしている韓国コスメに注目します!

プレミアリーグ「ブレントフォード」~新ユニフォームは作らない。ファンへの思いがサステナビリティ活動へ

【概要】
多くのクラブがSNSなどを駆使して新ユニフォームの発表を大々的に宣伝する中、プレミアリーグで活躍するサッカーチーム、ブレントフォードは、新しいホームユニフォームを販売せず、昨季と同じユニフォームを使用すると発表。
その理由はサポーターと地球のため。新たなユニフォームで得る販売収益はクラブの財源となりますが、ブレントフォードではユニフォーム代金自体がファンの負担になると考えたそうです。
また、サステナビリティの観点も取り入れられています。ユニフォームの素材は大半がポリエステルであり、製造過程でコットンシャツの2倍の二酸化炭素を排出。さらにポリエステルは生分解せず、自然に還るのに何百年もかかることから、「最も自然に優しいのはむやみに新たな商品を作らないこと」としました。この方針にはクラブ関係者全員が賛同し、サポーターからも非常に良い反響を得ているということです。

【注目のポイント】
サステナビリティのために、新しく何かを始めるのも一つの手ですが、これまで当たり前だったことを辞めてみる。という視点も、良いアイデアになることもありそうですね。
新しいユニフォームの公開はファンにとって楽しみの一つですし、スポーツ界では当たり前の行事となっています。しかし、ファンに喜びを感じてもらえる方法は他にもあって、ブレントフォードはそこに着目しました。

私はこのニュースを通して、アイデアが斬新であるかどうかではなく(単発的なサステナビリティで終わってしまうのではなく)「何のために、誰を喜ばせたくて行動を起こすのか」を起点に様々なアイデアを思い浮かべることが一番大切なのだと感じました。

サステナビリティの取り組みをしなければならないという観念に捉われすぎてしまったときは、一度立ち止まって、大切にしたい人が本当に喜んでもらえる方法は何かを考えてみるのも良いかもしれません。「自社らしいサステナビリティの取り組み」を見つけられるヒントが隠されている気がします。

韓国コスメ「TOUN28」~どこまでも環境配慮が優先。ブレない企業姿勢が新たなビジネスチャンスに

TOUN28とは
2016年8月に韓国で設立され、環境に配慮したコスメで注目を集めるブランド「TOUN28」。上記の記事では、そのTOUN28が今年6月から日本全国のバラエティショップで発売スタートとなったことが取り上げられています。
実は、こちらの韓国コスメ、徹底的にSDGsを意識して製造されているそうで。下記の記事では、その取り組みが詳しく紹介されています。

【概要】
TOUN28は「環境と個人のために行動するブランド」というブランドメッセージを掲げ、環境保全とそのためのアクションが最終的な企業の目的となっています。
・オーガニック原料をなるべく多く使う
・合成防腐剤などの化学成分は一切使わない
・原料の仕入れ先も徹底的に検証、信頼できる生産者からのみ供給を受ける  
  └(仮に仕入れが難しい場合は、自ら原料を栽培)
・容器は、キャップ部分を除くすべてを紙に置き換え、プラスチック使用量を92%削減
・商品の過剰包装やデザイン的な“装飾”も行わず、環境に配慮した紙製の容器を独自開発

上記以外にも環境配慮を意識したTOUN28の具体的なアクションが紹介されているのですが、この徹底された取り組みは国際的なNGOからも評価され、大手企業とのコラボキャンペーンやタイアップ、コラボ商品の誕生などに繋がっているそうです。

【注目のポイント】
ここまでこだわりを持って商品を作っているため、製造コストが高くなってしまったり、オーガニックゆえに商品の消費期限が短くなってしまったり、一見利益から遠ざかってしまう場合もありそうですが、企業として、商品としての存在価値をブラさずに、行動と発信をし続けた結果、多くの有名企業からコラボのオファーが寄せられるなど、新たなビジネスチャンスが次々に生まれています。

「何のために存在するのか」その軸を見つけたら、存在意義に紐づく行動を具体的に行っていく。サステナビリティの取り組みを推進するときに注意すべきは、「うたい文句だけになっていないか・・・」「実態の伴ったサステナビリティなのか・・・」といった点です。SDGsウォッシュなどと表現されますが、今後はますます消費者の見る目も厳しくなっていくことが予想されます。消費者から支持され、選ばれ続ける企業や組織であるために、ブレない軸をもった企業でいることが大切だと感じさせられます。

さいごに

軸のブレない企業でいるために「パーパス」が有効な役割を果たすと言われています。以下の記事もぜひ参考にご覧ください。

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今週も最後までお読みいただきありがとうございました!
次回は8月22日に配信予定です。