パーパス策定におけるポイント ~欠かせない2つの要素とは?~
はじめに
こんにちは。フォワード(現:バイウィル)、マーケティング担当です!
今回の記事では、最近多くの企業が注目し、策定が進められている「パーパス」についてお伝えします。
「パーパス」という言葉。頻繁に耳にするようになってきましたが、
「そもそも何を意味しているの?」
「既にある企業理念やミッション・ビジョン・バリューとどう違うの?」
などと感じたことはありませんか?(私も実際そうでした・・・!)
今回と次回、2回にわたって「パーパスとは何か」「盛り込むべき要素」「ミッション・ビジョンバリューとの違い」などをなるべくわかりやすくお伝えしていきます!
パーパスとは?
さて、「パーパス」を直訳すると、「目的」ですよね。企業が存在する目的は、『お客様のため、売上・利益のため、社会貢献のため、従業員のため』等様々です。それらの目的のもっともっと大元をたどると、「その企業はなぜ存在するのか」にいきつきます。 この、「なぜ存在するのか」ということを突き詰めて言葉にしたものがまさに「パーパス」! 言い換えると、パーパスは「企業・ブランドが社会の中でどんな価値を提供するために存在するかを表したもの」つまり「社会的存在意義」となります。
【具体例】
ソニーグループはパーパスとして「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす」を掲げています。 参考:ソニーグループHP
ソニーグループは「なぜ」存在するのか。
「クリエイティビティとテクノロジーの力で、世界を感動で満たす。」という目的のために存在し、全ての企業活動をこのパーパスに向かったものにするという意思をパーパスに込めています。(逆に言うと、パーパスに繋がらない活動はやりません。と宣言しているのと同じです。)
パーパスを作るときに入れるべき要素
続いて、全ての企業活動の中心となるパーパスを作るとき、どんな要素を含めたら良いかについてお伝えします。このパートは、パーパス策定を進めるときに何度も立ち返るべき軸となる考え方になりますので、要チェックです!!
上に示したように弊社では、パーパスに含めるべき要素として「自社らしさ」と「社会的価値」の2つを盛り込むべきだとお伝えしています。
そもそもパーパスの策定には、「ESG」や「サステナビリティ」など主に投資家目線からの要請に応えるという意図が背景にあることが多いため、策定されるパーパスは「どんな環境価値(ESGのE)や社会価値(ESGのS)を創出することを目指すか」という視点が色濃く反映されやすくなります。
ただ・・・そうした社会的価値だけでは、どうしても一般的なものに留まり、それを実践する社員の共感が得られにくい状態です。
策定の際に最も重視すべきは「社員視点」。従業員一人一人の行動が積み重なることで企業のパーパスは体現されていきます。だからこそ!社員がパーパスに深く共感できる内容になっているかどうかはとても重要なのです。
そのようなパーパスにするためには、もう一つの要素である「自社らしさ」を盛り込むことがポイントになります。そこで働く社員が「なぜ自社がそれを目指すのか」「自社がどうやってそれを実現するのか、「自分ごと」として感じられる内容を見つけ出しましょう。
2つの要素が重なり合うところを見つけ出す
経営者や社員インタビュー、会社がたどってきた歴史などの中から 、「自社らしさとは何か」そして「自社だからこそ解決できる社会課題は何だろう?」といった要素を抽出したら、最後は「社会的価値」と「自社らしさ」を掛け合わせ、2つの要素が重なったところを存在意義(=パーパス)として見出します。
要素を言語化するときのポイント
続いて、抽出した要素を言語化するときのポイントについてです。
弊社では上で示したスライドのように、
自社らしさや考え方を左側=手段
その手段で発揮する社会的価値を右側=状態
として組み合わせ、表現する方法を推奨しています。
この観点でパーパスを策定している企業を見ていきますと、
このように抽出した2つの要素を、どちらか一方に大きく偏ることなく言語化していきます。
ただ両方の要素が大事だとはいえ・・・
特に注力したいのは、「自社らしさ」の方です。繰り返しになりますがパーパスを体現するのはそこで働く社員一人一人。VUCA時代という先行き不透明な時代を生き抜くうえで、パーパスはブレない軸として存在する必要があります!
社員が心から共感し、ワクワクできるものは何か・・・・
「自分たちがそこで働く存在意義」を見出せる自社のパーパスを改めて考えてみてはいかがでしょうか?
次回はパーパスとミッション・ビジョン・バリューの違いについてお伝えします。
パーパス策定について詳しくは弊社ブログをご覧ください!